FX(外国為替証拠金取引)は、為替相場の変動を利用して利益を得る投資手法です。
FX初心者の多くが最初に直面する課題は、「どの通貨ペアで取引を始めるべきか」ということではないでしょうか?
FXで扱える通貨には、取引量の多いメジャー通貨と、比較的取引量の少ないマイナー通貨があり、それぞれの特徴を知ることが大切です。
本記事では、FX取引における通貨の基礎知識から、初心者に適した通貨ペアの選び方まで、分かりやすく解説していきます。
これからFX取引を始める方は、ぜひ参考にしてください。
FX初心者が知っておきたい通貨の基本

FX(外国為替証拠金取引)では、2つの通貨を1つのペアとして取引を行います。
取引をスムーズに行えるようにまずは、各通貨の特徴を理解しておきましょう。
ここでは、メジャー通貨とマイナー通貨の違いについて詳しく解説していきます。
メジャー通貨とは
メジャー通貨は、世界経済の中心となる国々で使用されている取引量が多い通貨です。
代表的なものには以下があります。
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- 日本円(JPY)
- 英ポンド(GBP)
- 豪ドル(AUD)
- スイスフラン(CHF)
メジャー通貨は、経済基盤が強固で市場での取引量も多いため、比較的安定した値動きを示します。
つまり、急激な価格変動が起こりにくいという特徴があります。
そのため、FX取引を始めたばかりの方に適した取引対象といえるでしょう。
マイナー通貨とは
マイナー通貨は、比較的経済規模の小さい国々で使用される通貨です。
例えば、以下のような通貨がマイナー通貨と呼ばれます。
- 南アフリカランド(ZAR)
- トルコリラ(TRY)
- メキシコペソ(MXN)
マイナー通貨の特徴は、メジャー通貨と比べて相場の変動が大きく、取引量が少ないことです。
そのため、急激な価格変動が起こりやすく、取引に伴うリスクも相対的に高くなります。
FX初心者はメジャー通貨から始めるべき

FX取引を始めたばかりの方には、米ドルやユーロなどのメジャー通貨での取引をしましょう。
以下では、その理由を3つの観点から詳しく解説します。
取引量が多く安定している
メジャー通貨の最大の特徴は、取引量の多さに裏付けられた相場の安定性です。
大量の取引が日々行われることで、急激な価格変動が抑制され、比較的予測しやすい値動きとなります。
特に米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/米ドル(EUR/USD)などの主要な通貨ペアは、世界経済の中心として取引されているため、極端な相場の乱高下が起こりにくい傾向にあります。
情報が豊富で分析しやすい
メジャー通貨に関する情報は、様々な媒体で容易に入手できます。
例えば、以下のようなものから情報が得られます。
- 経済ニュースやマーケットレポート
- 専門家による市場分析
- 各国の経済指標
- 中央銀行の金融政策に関する情報
情報が豊富にあるということは、相場の方向性を予測するための材料が充実しているということです。
SNSやネット上で多くの解説記事や分析レポートが公開されているため、初心者でも市場動向を理解しやすい環境が整っているといえます。
スプレッドが狭い
FX取引で注目すべき指標の一つが「スプレッド」(通貨の売値と買値の差)です。
メジャー通貨の魅力として、スプレッドが狭い点が挙げられます。
例えば、米ドル/円の取引では、多くのFX業者が0.2~0.3銭程度という非常に狭いスプレッドを提供しています。
一方、取引量の少ないマイナー通貨では、1銭以上の広いスプレッドがかかる場合もあり、取引コストが大きくなりやすいです。
FXでは、取引ごとにスプレッドがかかるため、狭ければ狭いほど有利に働きます。
特に初心者は、スプレッドの狭いメジャー通貨を選ぶことで、コストを抑えながら取引経験を積むことができるでしょう。
マイナー通貨での取引は慣れてから

FX初心者のうちは、なるべくマイナー通貨での取引を避けましょう。
以下にその理由を解説します。
流動性が低い
マイナー通貨は、主要通貨に比べて取引量が少ないため、流動性が低いのが特徴です。
流動性が低いということは、市場での売買が成立しにくい状態を指します。
流動性が低いと次のようなリスクが発生します。
価格変動が大きくなる
流動性が低い市場では、大口の取引が相場に与える影響が大きくなります。
大口の買い注文が入ると、売り注文の供給が不足し、価格が一気に上昇することがあります。
逆に、大量の売り注文が入れば価格は急落します。
初心者にとっては、こうした急変動への対応が難しく、大きな損失を招く原因になります。
希望価格で取引できない
相場が急変すると、希望する価格での売買が成立しないことがあります。
これはスリッページと呼ばれる現象で、特に大きなニュースや経済指標発表時に発生しやすいです。
希望価格から乖離した取引が成立することで、意図しない損失が発生するリスクが高まります。
売買の成立が遅れる
流動性が低い市場では、取引を成立させるための相手(買い手または売り手)が見つからない場合があります。
その結果、ポジションをすぐに決済できず、不利な価格で決済せざるを得ない状況に追い込まれることがあります。
FX初心者に最適な通貨ペア3選

さいごにFX取引を始めたばかりの方に、特におすすめの通貨ペアを3つご紹介します。
米ドル/円(USD/JPY)
米ドル/円は、日本の投資家に最も人気の高い通貨ペアです。
以下の特徴から、初心者の方におすすめです。
- 値動きが比較的穏やかで、急激な変動が少ない
- スプレッドが狭い
- 日本のニュースメディアで頻繁に取り上げられ、情報収集が容易
- 日本時間の取引が活発で、日中の取引がしやすい
ユーロ/円(EUR/JPY)
ユーロ圏と日本の経済動向を反映するユーロ/円は、次のような特徴があります。
- 米ドル/円に次いで日本人投資家に人気が高い
- スプレッドが比較的狭い
- 欧州時間(日本時間の夕方~深夜)に値動きが活発
- 円建て通貨のため、損益が分かりやすい
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
世界最大の取引量を誇るユーロ/米ドルは、以下の特徴があります。
- 世界中の投資家が注目する通貨ペアで、取引量が豊富
- スプレッドが狭い
- 欧米の経済指標発表時に明確な値動きが出やすい
- 両通貨とも基軸通貨であるため、相対的に安定した値動き
これらの通貨ペアは、いずれも取引量が多く、安定性が高いという共通点があります。
初心者の方は、まずこれらの通貨ペアで取引の基本を学び、徐々に取引の幅を広げていくことをおすすめします。
まとめ

FX初心者が通貨を選ぶ際には、リスクを抑えつつ安定した取引ができるメジャー通貨を選ぶことが重要です。
特に、米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、ユーロ/米ドル(EUR/USD)などのペアは、初心者にとって最適な選択肢となります。
マイナー通貨は、値動きが激しくリスクが高いため、初心者のころは避けるべきです。
慣れるまでは安定したメジャー通貨を中心に取引を行い、リスク管理や市場分析の基本を身につけることが大切です。
相場に慣れ、経験を積んだ後で、必要に応じてマイナー通貨の取引を検討すると良いでしょう。
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